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6月は流れて Ⅱ


流されて






それでも、流されて行く

自分の思いとは裏腹に

もがいても、泣いても、叫んでも

どうにもならないことが

どうしようもない毎日が

どうしようもなく続いて行く

明日を見ることで

今より重く、今より冷たい泥濘の中に沈み込んで行く

それでも、今を信じろと言うなら

何もかも捨て去って、流されるしかない

甘い言葉で慰められるくらいなら

自らその流れの中に飛び込んで

いつ果てることのない流れの中に身を任そう

澄んだ水が心の中の汚れを洗い流し

いつか静かな穏やかな流れの中で手を結べるように

それがいつかわからないけれど

いつか静謐に流れ出す水で、心が泣ける日のために










洗い流せ




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雨の音を背中で聞いて

通天閣






誰も振り向いてはくれないから

雨の音を背中で聞いて

一人歩いて行く

前を歩く人を追い越して

ゆっくりなんてしていられないから

少し急ぎ足で

夜はもう、すぐにやってきそうで

だから、後ろなんて振り返らずに

ただ、前を向いて

ただ、前だけを向いて




雨が降っているから

みんないつもと違った顔で

うつむいて歩いて行くんだろう

1時間前まではあんなに晴れていて

僕も自分で自分が

誰もが自分たちのことを

幸せそうに思っていたんだろう

振り返れば、ただそれだけで

雨がどこまでも自分たちを濡らしそうで

ただ黙々と歩いて行く

みんながあんまり見ず知らずの顔をするものだから

だから僕も

雨の音を背中で聞いて

前を向いて歩いて行く

ただ、前を向いて








雨の大阪





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水影




水に映る影







どこまでが真実で

どこまでが嘘なのか

朧な影を追うように

見えない心は

出口を見失う

誰が言った言葉なのか

もう忘れたのか、思い出したくないのか

自分でも見分けのつかない影ばかり

本当は存在しない境目に沿って

影を頼ってなぞっていく

戻らない答え

戻らない心

寒さだけが残ったままで

いつまでも影だけが揺らぎ続ける










揺らぎ

月に泣く


朧月






ぼやけているのは

月なのか、月を見ている自分の思いなのか

滲んだ瞳で見る月は

いつまでたっても朧なままで

そのうち、雨になるのだろう

遠くで泣いている声が

雨降る前に、

届くだろうか







月

ろうそくの火




僕らは
いつ消えるかわからぬ灯を背負い
果てること無い階段を
どこまでも上ってゆくのか
揺らめく小さな灯りを
隠すことも守ることもできぬまま
ただ僕らは
消えゆく灯を眺めながら、憾みながら
それが自分の灯であることを悟りつつも
ただ落ちてゆく怖れにかたくなに拳をあげる

彷徨えば彷徨うほど深まる闇の中で
いつ出逢えるかもわからぬ闇の中で
忘れゆく灯を
薄れゆく灯を
いつまでも探しながら




灯り

儚き者たちよ

身を寄せ合って



儚き者たちよ

春の夜風の冷たさに

身を寄せ合うも

忍べば見れる

夢もなく




寂しいよ

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夜へ

夜へ





向かう先には光がない。

限りない闇の広がり。

闇の彼方に、

光が見つかるだろうか。









夜へ

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ながれ星

Author:ながれ星
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 * 水瓶座
 * リンクフリー
 

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